配植とデザイン



同じ樹木や草花を植栽する場合でも、植える配置(配植)によって、まったく別の空間がつくられます。また植物の特性を知ることで、集団で植える(郡植)することで美しく感じられたりと、庭造りでは配植は重要なポイントです。

ただし、庭造りはセオリーにしばられることよりも、自由に楽しくつくることも大切です。基本はあくまで基本として、参考材料として、植栽と配植を楽しみましょう。





<配植の基本−不等辺三角形>

どの庭づくりの本にも、おそらく記述されているのが、この不等辺三角形に3本の樹木を植える手法です。均一に配置せずに、あえて不均一に配置することで、より自然な環境に感じられます。(単調さの回避)

この不等辺三角形の考えは、生け花の世界の「真・添・対」「主枝・副枝・客枝」と同じ意味合いを持ちます。

多くの樹木を配植する場合でも、不等辺三角形を複数組合わせて配植します。

また樹高や重なりも不均一にすることで、立体的に、奥行きや広がりを演出することができます。

←左記のように鉢植えの花などを配植する際にも、応用してもよいです。


※ただしこの考え方は、あくまで基本とされる配植であって、均一にすることで美しい空間を演出することもあります。





<草花のカラーコーディネート>

日本のガーデンスタイルも多様になり、個性あふれる庭が多くなってきました。庭の印象は、そこに配植されている樹木や草花の色によっても大きく変化します。

カラーコーディネートが上手な庭は、それだけで街行く人々の心をひきつける空間を演出することができます。

お花を楽しむ庭をつくる場合には、ぜひカラーコーディネートを意識してプランしてみましょう。日本特有の四季折々の色の移り変わりを楽しみましょう。


<はなやかさを演出>
色のコントラスト(明暗)が強い植物を配植すると、より色が鮮やかに強調されて、印象的なはなやかさを演出できます。

<さわやかさを演出>
白を基本色として、似た色要素を持つ組み合わせで配植すると、より調和しやすく、とてもさわやかに演出できます。

<おだやかさを演出>
同系色の花を配植すると、おだやかさを演出できます。一方で色による変化がないため、殺風景になってしまう可能性もあるので、植える花の種類、形、大きさに変化をつけて、あたたかい空間を演出しましょう。





<常緑樹と落葉樹の配植−1>

庭づくりのプランでは、単に好きな木を選ぶというだけではありません。樹木の特性を生かした配植が大切です。

樹木を大きく分類する種別として、「常緑樹」と「落葉樹」があります。この2つは特性に違いがあるため、まったく違う表情を楽しむことができます。また植える場所や用途によって、その特性を生かして配植します。

「常緑樹」は、一年を通じて葉をつけているために、生垣や目隠しの目的での配植に向いています。また落葉樹に比べて落葉の数が少ないため、隣家へ迷惑になりにくい樹種が多いです。

「落葉樹」は、夏には葉を茂らせ木陰をつくってくれます。冬には葉を落とし日光を取り入れてくれます。よって家に近い場所でのシンボルツリーなどには最適です。空調機能を補ってくれます。

また、「常緑樹」のほとんどが一年を通じて緑の空間であるのに対して、「落葉樹」は四季の移り変わりに合わせて夏の空間、冬の空間と表情を変化させてくれます。それぞれの表情の変化も楽しめるようにプラン時に、考慮しましょう。













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